写真雑誌等で去年あたりから話題になっていた「工場萌え」。
僕のまわりでも友人が一人工場萌え!工場萌え!とびっくりするほどユートピアな感じで叫びながら撮影に出かけております。
【コラム】Photologue – 飯沢耕太郎の写真談話 (1) 増殖する巨大人工物写真(1) | 家電 | マイコミジャーナル
2007年に一番売れた写真集がこの『工場萌え』(著:大山顕/写真:石井哲)なんだよね。これは2007年3月に出た写真集で、「工場好きによる工場好きのための……」というマニアックなキャッチなんだけど、この種の写真集としては異例の3万部以上が発行されたんだ。
著者のblog→工場萌えな日々
ということで、驚くことに去年、年間で一番売れたそうです。それほどの人気だったとは思いもよらず。
こちらの記事では、工場だけではなく、ダム、高速道路、そのジャンクション、水門等があげられ、これらの巨大人工物の織りなす風景を「テクノスケープ」と名付け、いわゆる自然の織りなす風景であるところの「ランドスケープ」と対比させて語っていく…ようです。
これは僕の意見だけど、工場に萌える人たちの年齢は、だいたい20代後半から40代までで、中心は30代だと思う。ちょうど怪獣映画で育って、「ガンダム」に夢中になり、「アキラ」にショックを受けた世代。『工場萌え』の著者たちにとって、鉄とコンクリートの眺めは少年時代から目に馴染み、記憶に「同化」した原風景なんじゃないかな。だからこそテクノスケープは、「きゅんとする(萌える)」被写体になる。
僕自身、そして身近にいる工場萌えの友人は30歳前後なのですが、まさにこの年齢層ですね。確かに工場の建ち並ぶ景色、摩天楼、高速道路、ダム、そういった巨大人工物をあたりまえの景色として育ってきたというのはありますが、なにかこう、もうひと押し、この世代がハマる理由がありそうな気がしなくもないです。
連載1回目なので、今後の展開に期待なんだぜ。
酷道につきもののダム。表紙は黒四ダムですね。
続編:ダム2(ダムダム) (単行本(ソフトカバー))(AA)
タモリ倶楽部でジャンクションの回があったなぁ。